この度、一般社団法人日本禁煙学会の理事長に就任致しました山本蒔子と申します。
私は2005年の学会の設立時から理事として参加し、理事会や総会の書記を務め、多くを学ばせてもらいました。また2019年からは副理事長を務めました。
委員会活動としては、初代日本禁煙学会雑誌編集委員長の川根先生の後を継いで、編集委員長を務め、日本禁煙学会雑誌の編集に努力してきました。
本学会は創立以来、作田學前理事長が20年に渡り、日本禁煙学会を作り上げ、禁煙治療の基礎を確立され、日本における禁煙推進を牽引されてこられました。作田先生が2024年学術総会の講演でお話しされました学会の方針を以下に記載します。
①倫理指針や細則にもあるように日本禁煙学会および会員は、タバコ会社及びその関係団体・関係者から、直接的また間接的な資金や物資提供・便宜供与を受けない。また、これらが主催あるいは後援・協賛するイベント・催し等には協力しない。
②イエローグリーンキャンペーンは受動喫煙防止の広報と共に、学術総会と合わせて日本禁煙学会の二大行事とする。
③タバコ産業から様々な画策があるが、加熱式タバコは絶対認めない。
④会員の増加を図る。認定指導者・専門指導者を育成する。
⑤コメディカルの方々に対して働きをもっと強め、合同勉強会を開催し、
⑥禁煙学会は喫煙者を攻撃差別することなく、救うためにあり、禁煙は愛を掲げる。
以上の方針を今後も継続して進めてまいります。
私自身の禁煙活動は1992年に立ち上げられた日本禁煙推進医師歯科医師連盟の入会に始まり、1994年には同連盟・宮城支部を立ち上げました。1995年からは世界禁煙デー関連イベントとして、「世界禁煙デー・宮城フォーラム」の開催を始め、毎年欠かさず開催し、2024年には第30回に達しました。1998年には連盟・宮城支部を解散し、NPO法人禁煙みやぎを設立しました。2012年には東日本大震災の1年後ではありましたが、地域の協力を得て、第8回日本禁煙学会学術総会を会長として開催出来ました。
このように地域において、禁煙活動を続けてきましたので、この経験を生かして、日本禁煙学会会員の皆様にも地域において、会員の連携をはかり、禁煙活動を拡大して欲しいと考えております。
力不足ではありますが、日本禁煙学会の発展のために、誠心誠意励む所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2024年11月15日
一般社団法人 日本禁煙学会
理事長
山本 蒔子
みなさま、
一般社団法人日本禁煙学会は2006年2月に発足したNPO法人を後継するものです。会員数もこの間3500名にまで増え、法人形態を会の活動にふさわしいものに変更しました。
事業内容につきましては、設立目的と趣旨をご覧ください。
日本禁煙学会は設立の当初から、
(1)Global scienceにのっとった禁煙学を広める
(2)多くの会員によるGrass Roots Powerを原動力にする
(3)WHO, FCA, SEATCAなど海外との連携や外圧を大切にする
という3G policyを掲げ、成功をおさめてまいりました。
日本禁煙学会は,禁煙を望むすべての国民に開かれた組織を目指したいと思います。
そのために、当会が契約等の法律的主体となることで社会的位置づけと責任の明確化をはかり、より多くのみなさまと連携をとるべく一般社団法人化いたしました。
日本からタバコの害で悩む人を一刻も早く無くすように努力をいたしましょう。
2014年11月14日
一般社団法人 日本禁煙学会
理事長
作田 学
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