① Eテレ ふるカフェ系、はるさんの休日
毎週木曜 渡部豪太が演じるハルさんと、地元の人たちで作るドラマ。
2015年8月から続いている息の長い番組である。
② NHK朝の連続テレビ小説 なつぞら
主演 広瀬すず 脚本 大森寿美男
小さなスナック(おでん屋)に決してタバコは出てこない。それでいて何の違和感もない。
主演 中村勘九郎 作 宮藤官九郎
第1回から無意味にタバコ、灰皿、喫煙の場面が出てくる。一度は注意をするという話もあったが、最近もラジオで放送をしている小さな部屋の机に大きな灰皿が二つ、しかも吸い出したのでびっくりであった。これは意図的な喫煙場面の垂れ流しである。子どもが見る、しかもNHKという意味でも問題である。大金をかけて宣伝しているにもかかわらず数パーセントという視聴率もむべなるかなと思う。
バカボンのパパよりバカなパパ
NHK総合テレビ 5回連載
主演 玉山鉄二
脚本 小松江里子、幸 修司
製作 NHKエンタープライズ
2018年6月~7月
天才的な漫画家、赤塚不二夫の半生を語ったテレビドラマです。
彼は1935年に生まれ、2008年に72歳で死去しました。彼は食道癌に罹患し、2002年には脳内出血を生じ、その後2004年に植物状態になって2008年に嚥下性肺炎で死亡しました。また、付き添っていた妻、赤塚真知子は、クモ膜下出血を生じ56歳で死去しました。
ヘビースモーカーであり、またアルコール依存症でもありました。これほどタバコ病、受動喫煙症がわかりやすい形で現れた例も少ないでしょう。
しかしながら、ドラマでは、バーなどで飲むシーンは多かったのですが、一切タバコや喫煙シーンは出ませんでした。喫煙シーンが無くても、ドラマは支障も不自然さも全く無いことを実証した模範的作品ですし、何よりも爽やかで、 出演者の熱演とあいまって好感が持たれた理由にもなっているように思います。
これは子どもも見る映画、テレビに喫煙シーンを出さないという世界の行き方に沿ったものであり、2018年度の無煙テレビ大賞として表彰します。
赤塚不二夫公認サイトより。
http://www.koredeiinoda.net/category/profile
今年2016年4/4~10/1の156回にわたって放映された「とと姉ちゃん」は、フィクションではありますが、 「暮しの手帖」がモデルとなっており、実在モデルの名編集長の花森安治さんは、58歳のときに心筋梗塞で倒れ、 復帰して長年療養しつつ66歳で同病で亡くなりました(1978年)。
暮しの手帖別冊の「初代編集長 花森安治」13ページには「ヘビースモーカーだった花森。社のいたるところに、 たばこの缶が置かれていた。」とタバコを持った写真が掲載されています(2016年7月刊)。
しかしこの朝ドラでは、花森役の花山伊佐次さんの喫煙シーンは全く見かけませんでした。 他の出演者の喫煙シーンもありませんでした。常子が2回目に就職した出版社の場面も喫煙シーンはなく、 アカバネ電器の社長がいちばんの喫煙キャラ的ですが、カニやステーキをむさぼる場面だけでした。 会社の応接室などには、灰皿が置かれているシーンが多数ありましたが、お客さんなどが喫煙しているシーンも見られませんでした。
時代背景として喫煙者が多かったのに、喫煙シーンを全く入れなかったことは、ドラマづくりとしてたいへん 優れていると思います。 喫煙シーンが無くても、ドラマは支障も不自然さも全く無いことを実証した模範的作品ですし、何よりも爽やかで、 出演者の熱演とあいまって視聴率が高かった理由にもなっているように思います。
よって、無煙テレビ大賞を表彰し、末永く感謝申し上げます。
今年始まったテレビ番組で、JTのFILTに宣伝されています。 絶え間なく、出演中にタバコを吸うという今時考えられない番組です。
無煙テレビ大賞は、2010年に始まりました。過去の記録は以下のようになっています。
http://www.nosmoke55.jp/drama/
2009年 赤鼻のセンセイ
2010年 ゲゲゲの女房
2013年 ビブリア古書堂の事件手帖
2014年 アウトドア・ロックンロール サラリーマン転覆隊が行く
汚い灰皿賞
2009年 官僚たちの夏
2010年 エイコーン 欲望という名前の電車
2013年 吉田類の酒場放浪記
2014年 日本縦断 こころ旅
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