第7回「タバコは健康を損なう:動画CMコンテスト」受賞作品集
今回も多数のご応募をいただき、ありがとうございました
今年の入選作品もまたYou Tubeに掲載いたします。
そして、それにより禁煙に踏み切る方がでることを希望いたします。
CMコンテスト入選作品を色々な媒体にお使い頂き、学校での教育などに広く役立てて
頂ければ幸いです。
最近は加熱式タバコという、禁煙をしづらいタバコが販売されるようになりました。
タバコに手を出すと一生タバコ代を支払いつづけ、その間に病気になり、半数の人は
死亡します。
なんとか、この負の連鎖を止めましょう。
詳しくは総評をお読みいただきたいと存じます。
このCMコンテストは、来年も続けていくことになりましたので、素晴らしいCMをお待ちしております。
禁煙CMコンテスト審査委員長(一般社団法人 日本禁煙学会 理事長)作田 学
前回のコンテストから3年たち、世界では屋内完全禁煙がますます常識となりました。
一方の日本では、なかなか法律・条例が進まないという現状があります。
交通事故や食中毒とくらべて、タバコの健康被害はタイムラグがあるため目には見えづらい。だけど、その目に見えないものにもきちんと想像力を働かせることで、社会はよい方向に変わっていくのではないでしょうか。目に見えないものへの想像力。それは家族や周りの人への愛情ともつながりますね。
今回のコンテストでは、審査員の協議のうえ、1位が1名、2位が2名、3位が5名選ばれました。入賞された皆さん、おめでとうございます!(各順位内では順不同です)
他方、CMとしてはわるくないけれど、今までよく見たパターンということで惜しくも入賞を逃した作品もありました。
次回の再挑戦を期待しています。
皆さんが今回の禁煙CMを見て、少しでも、目に見えないものへの想像力を働かせてくださることを願っています。
藤本祥和(ラジオディレクター/『笑って禁煙できる本』(白夜書房)著者)
熊、雷、熱中症…人の命を奪う怖いものについて話す夫婦。
ところが彼らが何気なく吸っているタバコによる年間死者数は、なんと…?
熊や雷に比べて喫煙による死亡は直接見ることができません。
だからこそ、正確な情報にもとづいてリスクを回避する必要があります。
つい軽視しがちな数字についての気づきを与えてくれる秀逸なCMでした。
受賞おめでとうございます!
タバコの煙のうち、目に見える粒子はその一部にすぎません。
同時に、目には見えないガス成分も空気中に拡散されているのです。
そんな事実を示しながら、日本だけでガラパゴス化した「分煙」ではなく、世界標準の屋内完全禁煙を呼びかけるCM。
皆さんも、目に見えないガス成分について知ってください。
オリジナルソングと家族写真が印象的なCMです。
結婚、子供…大切な家族を守りたいからタバコを吸わない、という勇気ある決断。
タバコ1本1本に呼びかけが書いてあるアイデアも面白いですね。
制作者の家族への愛情が伝わってきました。
諸外国のオリンピックではすでに屋内完全禁煙がスタンダードなことを
柔らかく優しいトーンで語りかけます。
喫煙による死者が世界で年間640万人とされる現在、
日本ができる本当の「おもてなし」について考えたいですね。
PM2.5とは、直径2.5μm(マイクロメートル)=0.0025mm以下の小さな粒子のこと。
タバコの煙にも多く含まれていることが明らかになっています。
線画のアニメとオリジナルソングで、PM2.5への注意を訴えかけました。
子供たちの声がきっかけとなってタバコをやめるパパ。
近頃は、子供の方がタバコの害について知識を持っていることもあります。
タバコが「男らしい」「かっこいい」と思われた時代はすっかり過去になりましたね。
「ポイステラ」という恐竜がタイムマシンで20年前に遡り、両親の愛情に気付くというアニメーション。
「禁煙」という名の愛情表現を親しみやすい世界観で描きました。
躍動感のある音楽に乗せてタバコの有害性についての情報を提示しました。
「その一服」について「もはや『テロ』である」とは厳しい表現ですが、
将来的には「昔の人はタバコなんて吸ってたのか」「信じられない〜」という時代が来るかもしれませんね。
以上
作田学(日本禁煙学会理事長)
宮崎恭一(日本禁煙学会理事総務委員長)
渡辺文学(日本禁煙学会理事、禁煙ジャーナル編集長)
平賀典子(日本禁煙学会評議員、禁煙工房)
藤本祥和(ラジオディレクター/『笑って禁煙できる本』(白夜書房)著者)
市井 了(コピーライター)
今井幹雄(EZOLAアートディレクター)
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