
今回も10歳から73歳まで、160もの多数のご応募をいただき、ありがとうございました。今年の入選作品もまたYou Tubeに公開いたします。この「禁煙CMコンテスト」入選作品を色々な媒体に自由にお使い頂き、学校での教育などに広く役立てて頂ければ幸いです。 加熱式タバコの害が少ないとタバコ会社は宣伝していますが、これはまったくのウソです。加熱式タバコには、燃焼式タバコにはない、あるいは少ない、有害物質や発癌物質が多く含まれているのです。決して手を出さないでください。燃焼式と加熱式を併用していると、肺疾患になりやすいというデータもあります。タバコは大麻などの麻薬へのゲートウェイ・ドラッグでもあります。 タバコに手を出すと依存症になって一生タバコ代を支払いつづけ、その間に病気になり、半数の人は死亡します。個人的な事をお話ししますと、私の知人のご主人が咽頭がんになりました。タバコを8年前まで吸っていたとのことです。二人で泣きました。なんとか、この負の連鎖を止めましょう。 詳しくは講評をお読みいただきたいと存じます。 この「禁煙CMコンテスト」は、来年も続けていきます。みなさまを、お待ちしております。
禁煙CMコンテスト審査委員長(一般社団法人 日本禁煙学会 理事)作田 学
今年も多くのご応募をいただきました。家族や仲間と力を合わせて作り上げた作品、1人でアイデアから仕上げまで挑戦した作品など、いずれも思いのこもった力作ばかりでした。出演者も十代の若者から禁煙歴○○年のベテランまで幅広く、ペットの登場もありました。入賞された皆さん、おめでとうございます。惜しくも選外となった作品にも、光る発想や努力の跡が見られました。ぜひまた挑戦してください。 このコンテストが始まった2009年から、スマホでの撮影や編集、アニメ制作など、映像技術は大きく進化しました。では、タバコについての私たちの考え方はどうでしょうか。「タバコがないと生きていけない」と思う人の心にも、今回の作品が届くことを願っています。
(審査員/講評者プロフィール) 藤本祥和(ふじもとよしかず)。ラジオディレクター/REBT心理士/動機づけ面接トレーナー/キャリアコンサルタント。『笑って禁煙できる本』(白夜書房)著者。
日々「推し活」に励むオタクたちが、推しのアイドルの一言で生まれ変わるストーリー。タバコを吸っていた頃は体力がもたず息も切れ切れだった彼らが、どう変化するのか注目です。パワーと楽しさにあふれた作品でした。好きな人の言葉って、響きますね。第1位、おめでとうございます!
猫が飼い主に遊んでほしくて近づくものの、タバコの匂いを嫌がって離れてしまいます。メッセージは「あなたの大切な存在を、遠ざけたくなかったら。」――猫ちゃんの演技が光りました。
禁煙して20年、現在73歳の叔父さんへのインタビュー。タバコを「麻薬っぽい」と言い切り、無理せず自然体で生きる姿が印象的でした。健康的でナチュラルな人生、かっこいいですね。
「魂と引き換えに禁煙させてくれ」と願う男に、悪魔が一喝。「タバコごときで魂を使うな!」――健康指導までしてしまう悪魔がユーモラスに描かれた作品です。
漫才コンビが、タバコが周囲に与える迷惑をコミカルに表現。登場する二人は本物の漫才コンビとのこと。この作品をきっかけに、禁煙が広がるといいですね。
高校生が受動喫煙についてリアルな声を集めました。「主流煙よりも副流煙の方が有害物質が多く含まれる」ことも伝わる、学びのあるCM。高校生たちの声が、多くの人に届きますように。
喫煙者がタバコを「トントン」といじる仕草を、太宰治が死の前年に発表した短編『トカトントン』と重ね合わせ、喫煙が人から生きる気力を奪う虚しい行為であることを印象づけました。
屋上に女性を呼び出して想いを伝える男性。ドラマのような展開の中で、煙が思わぬところまで影響を及ぼす様子を描きました。
日常の中に潜む喫煙のリスクを、シンプルなアニメで表現。身近だからこそ、よく知っておきたい内容です。
アヘンに替わって市民からお金を吸い上げる方法は? 19世紀を舞台に、タバコを市民に吸わせようとする悪巧みを描きました。21世紀になっても、悪巧みに乗せられているのは誰でしょう。
マッチングアプリで出会った女性の胸ポケットに見えた“箱”をめぐる小さなドラマ。気になって何だかストレスを感じてしまう男性。さて、その結末は――。
電子タバコをモチーフに、「命のバッテリー」という新しい視点から危険性を描いた作品。発想のユニークさが光ります。
「俺は大丈夫」と油断する若者が直面する現実。「どんなに補っても修正できないリスク」に注意したいですね。
「タバコと私、どっちが大事?」という問いに答えを迫られる彼氏。彼を動かしたのは、医学情報ではなく愛でした。
猫などの小さなペットが受動喫煙の影響を受けやすいことを、シンプルなイラストで伝えます。もしあなたがペットだったら、この家で暮らしたいですか?
タバコは煙を体内に取り込む行為。長い時間をかけて蓄積していく恐ろしさを、シンプルかつコミカルな映像で表現しました。
作田学(日本禁煙学会理事、禁煙CMコンテスト審査委員長)
宮崎恭一(日本禁煙学会理事、総務委員長)
渡辺文学(日本禁煙学会理事、タバコ問題情報センター代表理事)
平賀典子(日本禁煙学会評議員、禁煙工房、新潟大学非常勤講師)
藤本祥和(ラジオディレクター、REBT心理士、『笑って禁煙できる本』(白夜書房)著者。)
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